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2007.03.29

新聞で読む人権
2006年10月-12月

ノーベル平和賞にユヌスさん(バングラディッシュ)とグラミン銀行

  • 2006年10月14日 日本経済新聞 大阪 平和賞にユヌス氏とグラミン銀 貧困層に事業資金 無担保で融資 自助努力促す
  • 2006年10月21日 読売新聞 大阪 ノーベル平和賞ユヌス氏 喜び語る 「小口融資運動」広めたい

<まとめ>

 2006年のノーベル平和賞に、バングラディッシュのグラミン銀行総裁・ユヌスさんが決まりました。その理由は、無担 保で少額の貸し付けを行う(マイクロ・クレジット:小口融資)を始め、貧困層の経済的自立を促進したことです。

 これまで約660万人に約57億ドルを貸し 付け、返済率は98%を上回っています。利用者を5人単位のグループとし、事業計画や返済トラブルにならないよう相互協力して貸し倒れを防いでいます。

 カナダやアメリカ、さらには中国やベトナムでも導入されています。日本でも関心は強く、一部で取組みが既に始まっています。グラミン銀行もそうですが、社会的目的を持った事業を営利事業として進める「社会的企業」の一つの典型事例と言えます。