- 2006年11月27日 読売新聞 大阪 在日と日本 見えない壁 音楽で消えた おやじバンド笑顔で活動中生野・大池PTA
- 2006年12月25日 朝日新聞 大阪 在日って、いいよ「日本も韓国も好き」と言えるホームページで魅力発信
- 2006年11月29日 朝日新聞 大阪 韓国の機関旧軍施設を調査 「強制動員」実態糾明へ
- 2007年1月27日 朝日新聞 大阪 夕刊 少数派の視点で歴史問う 初の在日女性文芸誌創刊
<まとめ>
今日、在日韓国・朝鮮人を取り巻く状況は、大きく動揺しています。韓流ブームなど、韓国社会を肯定的に受け止めようとする流れがある一方で、北朝鮮 の拉致問題や核開発問題、さらには韓国国内での反日デモなどに呼応した人種主義的な言説も、特にインターネット上で増加しているところです。
このような動きに対して、在日韓国・朝鮮人と、日本人との間で、相互の信頼関係を気付いていこうという活動が進められています。大阪の生野区では、 在日韓国・朝鮮人と日本人の親、教師で結成された「PTAおやじバンド」の取り組みの中で、音楽を通じて本音で語り合い、差別を無くすために何が必要かが 模索されています。また、ネットにおいても、「日本も韓国も好き」というスタンスで、在日であることの魅力を伝え、同じ思いを持つ仲間を広げようという ホームページも開設されています。
なお、歴史的な事実に関しては、韓国が2004年に設置した「強制動員被害真相糾明委員会」が大阪の旧陸軍高槻地下倉庫跡や大阪砲兵工廠跡などを現 地調査し、日韓の近代史における徴用の実態を明らかにしようとしています。この調査を通じて、日韓併合時代の歴史について、日韓の見解の相違を埋めていく ことが期待されるでしょう。なお、この委員会は、韓国近現代史の再検討の一環として設置されたものであり、その他にも「疑問死真相糾明委員会」なども設置 され、権威主義時代の人権侵害についても明らかにしようとしています。
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