- 2007年5月11日 毎日新聞 大阪・夕刊 「大阪の部落史」第3巻刊行 近代の差別″前兆″示す
1995年度より大阪府・市の支援を得て始まった大阪の部落史編纂事業。現在、『大阪の部落史』全10巻のうち、近代:3冊、現代:2冊、そして古代・中世・近世:2冊、合計7冊が既に発刊され、2006年度として第3巻「史料編 近世3」が刊行されました。
この第3巻は江戸時代後期を対象としたもので、1.被差別部落が担った皮革産業や食肉産業が大きく発展したことやその中での矛盾、2.時代の変化の中で伝統的なケガレ感が薄まる一方、被差別部落だけでなく盲人や物ごい達、葬儀に携わる被差別民などへの既得権益の否定、地域ぐるみの排除といった明治期以降の差別につながる特徴が生まれていることが、史料から読み取れます。
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