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2007.08.08

新聞で読む人権
2007年7月

結婚差別をテーマとした劇

  • 2007年6月8日 京都新聞 京都 結婚差別 許さない 部落問題を前向きに生きるカップル描く

 部落出身であることを理由に結婚に反対したり、部落出身であることを隠すことなどを条件とするなどといった、いわゆる結婚差別は、就職差別とともに、部落差別事象のうち最も解決困難なものとして、今日においても頻発しています。

 このような結婚差別事象はについていえば、いわゆる通婚率が高まっていることから、一面で減少しつつあると考える向きがありますが、他面から見れば、通婚が行われるプロセスにおいてこそ、結婚差別事象が発生するともいえます。現に、記事に引用されている差別事象は、交際しているカップルのうち、一般地区出身者の家族が身元調査をして、父親が部落出身者であることを暴き、結婚を反対するというものでした。

 現在においても、婚姻という緊密な人間関係が構築される際に、部落出身であることに対する強い偏見や忌避意識が顕在化することを正面から認識する必要があります。そのために、部落解放・人権政策確立要求京都府実行委員会は、演劇を通じてこのような現実があることを訴えようとしています。