- 2008年11月7日 読売新聞 夕刊 高齢者犯罪10年で4倍 万引きが53%
法務省の公表した「犯罪白書」2008年版によれば、65歳以上の交通関係を除く一般刑法犯で、2007年に検挙された高齢者は4万8605人で、統計を取り始めた1986年以降最多という。高齢者人口の増加を上回るペースで、高齢者による犯罪が増加しています。内容的には、「万引き」が2万5854人で検挙者の53%を占めています。1990年代後半以降、急増した中高年のリストラ等に伴う経済的不安定や孤立感が背景にあることを考えると、何もしないままでいくと、今後もこうした状況がより深刻化することが予想されます。
また法務総合研究所の調査によれば、単身者割合は、初犯では23%に対し、過去に刑を犯した場合では78%にも達しています。親族との音信がある割合も、初犯では90%に対し、過去に刑を犯した場合では37%しかないと報告されています。
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