1.山口県における隣保事業の黎明
姫井伊介と労道社―地域福祉の先駆としての隣保事業実践
辻田玄粲と船木隣保館―山口県最初の〈隣保館〉
2. 隣保事業の思想と広がり
松木淳・桂哲雄と島光社―青年を中心とする部落内隣保事業中村法城と愛珠園―仏教思想にもとづく隣保事業への献身姫井伊介の平等観―人間尊貴の絶対平等と人格価値の相対性
3. 戦時体制下の社会事業
昭和館と山口県協和事業―「内鮮融和」から「協和」へ
姫井伊介の協同組合主義―昭和恐慌期における社会事業家の無自覚的「転向」
姫井伊介の戦争協力―戦時厚生事業の実践とその本質
姫井伊介略年譜
あとがき