Home書籍・ビデオ案内単行本 > 本文
書籍・ビデオ案内
 
「部落史の見直しが盛んだけど、今どう理解したらいいの?」との声に応える前近代の部落史概説。近年の議論や各地で掘り起こされた史料を踏まえ、筆者の研究視角から執筆された入門書。

部落の歴史 前近代

寺木伸明 著

A5判 1200円+税

注文する

amazonで注文する

もくじ

はじめに

序説

  1. 部落差別とは何か
  2. 身分とは何か
  3. 差別とは何か
  4. 身分差別とは何か
  5. 部落差別の本質とは何か

一 被差別部落の歴史的前提=前史

  1. 身分の発生と変遷
    小国家時代の身分
    邪馬台国の身分
    大王国家の身分制
  2. 古代の身分制度と被差別民
    律令国家の成立と身分制度
    古代賤民制の成立
    古代賤民制の動揺と解体
    渡来人の果たした役割と社会的地位
    古代のケガレ観念と「賤民」
  3. 中世の被差別民とその生活・文化
    中世の被差別民の発生過程
    中世の被差別民とその生活・文化
  4. ケガレ観念の変遷
    中世末期の被差別民の動向

二 被差別部落の成立と展開=本史

  1. 被差別部落の成立
    被差別部落の成立過程
    被差別部落の社会的系譜
    中世起源説の内容と評価
    私の近世政治起源説
  2. 近世身分制度と差別政策の展開
    近世身分制度のとらえ方の見直し
    近世身分制度の特徴
    幕藩領主の差別政策の展開
  3. 近世部落の人びとの生活
    近世部落の人びとの職業
    近世部落の人びとの役負担
    近世部落の人びとと信仰
    差別思想と民衆による差別
    近世部落の人口増加
  4. その他の被差別民衆の諸相
    「非人」および「非人番」
    藤内/夙/簓/茶筅/物吉/乞胸
  5. 江戸中・後期における解放への胎動
    近世部落の人びとの闘い
    解放の思想の芽ばえ

前近代の部落史に学ぶこと