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書籍・ビデオ案内
 
  近年、日本の近代史研究における都市史研究の盛行には目を見張るものがある。本書は、「都市下層社会と部落問題」研究会(部落解放・人権研究所)に参加した10人の研究者が、歴史学の立場から近代日本の都市下層社会と部落問題について考察した研究成果を編んだものである。

都市下層の社会史

小林丈広 編著
A5判 並製 287ページ 3800円+税
ISBN4-7592-4114-0 C0036

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もくじ

はしがき

序論  小林 丈広

第1部 近世との連続・断絶

「都市下層社会」の成立−東京−  中嶋 久人

都市の近世と近代−京都−  小林 丈広

部落差別発生の現場
−福岡・明治初年の日記を手がかりに−  石瀧 豊美

第2部 近代化と「部落問題」の形成

都市における部落問題の形成について
−東京・荒川区(三河島)の皮革産業の場合−  友常 勉

”都市部落”への視線
−三重県飯南郡鈴止村の場合−  黒川 みどり

都市部落における大阪市編入期の諸問題
−南区西浜町をめぐる資力と社会認識−  吉村 智博

被差別部落の衛生調査とトラホーム対策−大阪−  小島 伸豊

第3部 都市スラム分析の視角から

都市の縁へ
−20世紀初頭の横浜というフィールド−  阿部 安成

都市衛生システムの構築と社会的差別の形成−神戸−  安保 則夫

都市下層の「社会的結合関係」と米騒動−和歌山−  重松 正史

研究会の記録/執筆者紹介