はじめに
序説
- 社会的周辺(周縁)
- 差別の重層性
- 民族差別との関係
1 維新期の差別状況
『全国民事慣例類集』に見る明治初期の被差別部落
地方行政の変化
地租改正と被差別部落
営業税と花街税
「廃止令」と役負担の変化
新分野への就労
「廃止令」と反対一揆
「壬申」戸籍とその後
平民・士族・華族
義務教育と徴兵制
2 日清・日露戦争期の被差別部落
「自由と平等」へのねがい
「自由民権」下での希望
信仰のなかで
企業ブームと信用調査
天皇制融和思想のはじまり
部落改善運動のはじまり
3 大正期の部落改善と米騒動
大正期の部落人口と産業・職業
細民部落改善協議会と改善諸団体
米騒動と部落問題
米騒動後の改善事業と運動の変化
同愛会の成立
4 全国水平社と中央融和事業協会
水平社創立前夜
水平社宣言
水平社の展開
徹底的糾弾
軍隊内差別撤廃闘争
遠島事件後の水平社
融和運動の変化
中央融和事業協会の成立
融和思想の変化
5 昭和恐慌下の運動
昭和恐慌下の被差別部落
恐慌と対応(岡山県の事例)
水平社と労・農運動
恐慌下の水平社
全国水平社解消論
高松裁判所事件と運動の再建
6 戦時下の融和事業と水平社
部落委員会活動
融和運動と水平運動の接近
融和事業10ヶ年計画
日中戦争の拡大と融和事業
水平運動の転換
同和奉公会の成立
戦時下の転・失業問題
おわりに