はじめに 1
1 戸籍の不思議 6
なぜ戸籍が必要なのか 6
証明と登録の必要性 6 戸籍の目的 7
戸籍の仕組みとその不思議さ 8
編製の原理 8 本籍地 9
戸籍筆頭者 11 父母欄 12
父母との続柄欄 13 婚外子差別と続柄記載 15
出生届の問題 17 性別欄 19
身分事項欄 21 戸籍の附票 22
公開の原則 23 外国人と皇族の排除 23
戸籍の何が問題なのか 25
戸籍の特徴と問題点 25 外国との比較 26
各国の身分登録制度 27
2 戸籍制度の成り立ち 30
国民の現況調査としての戸籍 30
国民の現況調査 30 氏の強制 31 壬申戸籍の特徴 32
現況主義から身分登録型へ 34
反故紙のように 34 現況主義の放棄 34
家族のあり方を示す戸籍 37
戸籍の原型 37 身分登録か家族のあり方か 38
家制度の確立 38
個人別の身分登録簿の崩壊 40
身分登録簿の導入 40 身分登記制度の廃止 41
身分登記制度廃止の背景 43
日本独自の戸籍感情・戸籍意識の発生 44
3 個人の尊重と戸籍のあり方 45
戦後改革の限界 45
家族単位登録の維持 45 旧戸籍から新戸籍への編製替 46
戸籍の編製基準の評価 47 戸籍に家族の実体をみる 48
身分登録・公証制度としての戸籍のあり方 50
考察の基本的視角 50
個人の尊重・男女の平等を阻むもの 51
戸籍制度がもとづくべき原則とは 53
人権尊重と中立性のシステム 54 韓国の戸籍制度改革 56
個人別登録制度とは 58
1つの私案 58 検索機能の確保 58 記載事項 61
証明システム 64 個人別登録への批判 65
個人別・事件別の登録制度への展望 67
コンピューター化のもたらすもの 68
4 戸籍と自己情報の管理 74
戸籍からわかる情報 74
公開の原則の成立とその制限 76
初めは非公開だった戸籍 76 公開の制限 77
族称欄と闘う 79 閲覧制度と闘う 80
1976年の法改正と問題点 81
法改正の内容 81 改正後の問題点 83
本人確認の必要性 85
個人情報保護法と戸籍法改正の動向 88
個人情報保護の視点 88
個人情報保護に関する戸籍制度改革の方向性 90
具体的な改革案 91
1つの私案 91
記載事項証明を原則とすること 94
調査業(興信所)の規制 96
自己情報の取得・提供の規制も 98
戸籍事務のコンピューター化 98
コンピューター化の目的とその内容 98
従来の戸籍編製システムの維持 100
コンピューター化の長所と問題点 101
データ監視社会を防ぐ 102
参考文献 106