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2007.11.21
書籍・ビデオ案内
 

中国の歴史的な賤民制度は、刑事犯罪人の家族や戦争の捕虜、政治上の罪人たちを音楽専業集団「楽戸」として位置づけていた。彼らは賤民でありながら、各時代において中国の音楽文化の創造と発展に寄与してきた。文化人類学者である著者がその起源、歴史的変遷を解説する。約40点におよぶ写真資料も収載。

楽戸
―中国・伝統音楽文化の担い手

項陽 著 好並隆司 訳
A5判 並製 182頁 定価2200円+税
ISBN978-4-7592-6334-3 C3022
2007年12月15日発行
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もくじ

第一章 楽戸の源流

第一節 楽戸の起源

第二節 隋・唐代の楽戸

第三節 宋・遼・金代の楽戸

第四節 明代の楽戸

第五節 清代の楽戸

第六節 楽戸の関係する称号

第二章 楽戸の生き方と文化のあり方

第一節 楽戸の管理

第二節 楽戸の信仰

第三節 楽戸の生活様式

第四節 楽戸の社会的・経済的地位と心理

第五節 官府の楽籍と除籍

第三章 楽戸の中国伝統音楽文化に対する貢献

第一節 輪値・輪訓制:中国伝統音楽の主流が伝承されている場所

第二節 楽戸と鼓吹楽

第三節 楽戸と宗教音楽の関係

第四節 楽戸と戯曲

第五節 楽戸と小令三千

第六節 楽戸の音楽礼俗の特性

第七節 楽籍制度が周辺国家に与えた影響

第八節 楽籍文化研究の今日的意義