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2009.03.13
書籍・ビデオ案内
 
近年、その全貌を見渡すことが難しい部落史・部落問題の「今」を知る全3巻シリーズ第一弾。前近代・近代・現代で各々重要なテーマを取り上げ、研究蓄積の整理を通じて研究の現段階と課題を明らかにし、未来への展望を拓く。
悲田院長吏文書

部落史研究からの発信 第1巻 前近代編

寺木伸明・中尾健次 編著
A5判 並製 269頁 3000円+税
2009年3月31日発行 ISBN978-4-7592-4050-4

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もくじ

刊行にあたって  寺木伸明

総論―戦後の歴史学と部落史研究  中尾健次

1. 考古・古代・中世
 動物考古学と差別問題  丸山真史・別所秀高・松井 章
 三一権実論争と被差別民―応和の宗論をめぐって  森 明彦
 中世身分制度  吉田徳夫
 中世被差別民と芸能  村上紀夫

2. 近世1―身分制とかわた身分
 近世身分制  寺木伸明
 穢多・かわた・長吏  藤井寿一
 弾左衛門支配について  中尾健次
 被差別民の生活―さまざまな生業  山下隆章
 斃牛馬処理と旦那場  藤沢靖介
 皮革の流通―摂津渡辺村と長崎  阿南重幸
 仏教と差別―本願寺と穢寺制度  藤原 豊
 河原巻物と由緒書  間瀬久美子

3. 近世2―多様な被差別民
 大坂の非人組織とその展開  髙久智広
 身分的周縁論への向き合い方  木下光生
 近世被差別民と芸能―九州地域を中心に  中村久子
 古地図研究と被差別民  小野田一幸