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2007.10.4
書籍・ビデオ案内
 

部落解放研究177号(2007.08)

「長吏文書」の研究から
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「長吏文書」との出会いと関心

藪田 貫

 「悲田院文書」の解説に触れられていた「破棄された」はずの「長吏文書」が神戸市立博物館所蔵藤木文書の中にあると確信したのは、一九九三年のことである。

 その後、「大阪の部落史」編纂事業と協力することで、二〇〇二年、「長吏文書研究会」の立ち上げとなった。

 「長吏文書」の出現は、近世大坂の研究に新生面を切り開くことは間違いないが、大坂町奉行と天王寺長吏との間に、どのような繋がりがあったのかを解き明かすことに私の最大の関心がある。