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2007.10.4
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部落解放研究177号(2007.08)

「長吏文書」の研究から
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戦後補償裁判としての「在日コリアン無年金訴訟」

在間 秀和

 「年をとって働けなくなっても安心して生活したい」という気持ちは人間としての切実な望みである。国民年金制度はそれに応える社会保障制度の中でも最も重要なものといえる。しかし現在においてもなお在日コリアン高齢者はその制度の枠外におかれている。

 日本政府はこれまで基本的に在日コリアンを日本社会の構成員としての扱いをしてこなかった。その結果、国民年金法の国籍条項が撤廃されながら、在日コリアン高齢者が年金を受給できない、という深刻な事態が生じている。
 放置できない未解決の戦後補償問題の一つである。