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■当研究所が編集・発行する出版物、研究紀要、人権啓発教材、英語書および各種ニュースレターなど。
部落解放研究178号(2007.10)
時岡 新
人権というものの見方、考え方に拠って差別的な状況を是正しようとするならば、人びとの人権意識の構成を精確に捉え、そのありようと差別的状況をめぐる評価、判断との関連が把握されなければならない。
本稿では「人権という考え方に対する積極的評価・肯定的判断の強弱」「人権という考え方を敬遠・回避する傾向の強弱」の二軸を用いて人権意識を類型化し、「差別一般をめぐる判断」「同和問題をめぐる判断」の諸相を解析する。
これをもって、差別を対象化、不当化しうる人権意識の醸成をめざす作業の基点としたい。