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2007.10.18
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部落解放研究178号(2007.10)

第2回部落解放・人権研究者会議報告
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人権意識の諸類型と差別をめぐる評価、判断
─人権問題に関する意識調査(大阪府)から─

時岡  新

 人権というものの見方、考え方に拠って差別的な状況を是正しようとするならば、人びとの人権意識の構成を精確に捉え、そのありようと差別的状況をめぐる評価、判断との関連が把握されなければならない。

 本稿では「人権という考え方に対する積極的評価・肯定的判断の強弱」「人権という考え方を敬遠・回避する傾向の強弱」の二軸を用いて人権意識を類型化し、「差別一般をめぐる判断」「同和問題をめぐる判断」の諸相を解析する。

 これをもって、差別を対象化、不当化しうる人権意識の醸成をめざす作業の基点としたい。