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2008.10.10
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部落解放研究183号(2008.10)

近代部落史と人物

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戦時下の田原春次
─堺利彦農民労働学校の再編過程を中心に─

小正路 淑泰

 田原春次は、被差別部落小作農民の生活擁護を主要な運動課題とし、農民組織化に向け堺利彦農民労働学校(福岡)を開設した。30年代中盤より、同校の再編に着手し、日本農士学校などいわゆる塾風教育機関の教育内容の導入を図る。

 その方向転換は、田原の戦争協力への序曲となった。本稿は『部落解放史・ふくおか』第114号以降に5回連載した拙稿「堺利彦農民労働学校」の続編である。