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2006.12.06
<人権を大切にしたキャリア教育の実践>
 
人権を大切にしたキャリア教育の実践

「総合的な学習の時間」で展開する人権教育と進路指導の連携による「キャリア教育」
― 大阪府立伯太高校―

山本 弘

1 はじめに

景気は上向きだと言われるが、高卒者の求人は依然として厳しいものがある。10年の間に本校に届く求人の数はおよそ5分の1になった。「どうせ(学校斡旋の求人には)いい仕事ないやろ?」「フリーターでええねん」などと言って学校斡旋による就職をあっさりとあきらめる生徒が少なくない。一方で、「自分の進路のことなのにちゃんと考えない。何を考えてるんや!」と、斡旋にともなう手続きを面倒がる生徒を責める教員がまだまだ多い。

自分自身の卒業後のことに向き合ってほしいのは当たり前の話である。生徒を責め立てるのは、課題をかかえた生徒が多く在籍する高校現場の教員が、八方ふさがりの進路(就職)をとりまく厳しい現実を前にして、何をどうしていいのか分からず、自信をなくていることの表れではないかと思う。かくいう私にも明確で明るい展望があるわけではないが、過去20年間の教員生活の中で積み重ねてきたものをたよりに、展望を見つけようと日々現場で実践してきたことを整理してみようと思う。

2 人権教育について思うこと 

(1) こだわりから見えてきたもの

ところで、最近は意識することが少なくなってしまったが、私は同和地区出身者であり、「学校」の中にいろいろな矛盾を感じながら、常に人権教育に軸足を置いて教員生活を送ってきた。自らの経験をふまえて、私はこの20年間、生徒が生き生きと高校生活を送り力強く社会に巣立っていくために、学校の何をどう変えればいいのかをいつも考えてきたように思う。そして、その人権教育の実践の中でようやくたどりついた、私にとって数年前からの大きなテーマが、「人権教育」と「進路保障(現場的には進路指導)」のコラボレーションであり、私にとっては、それがまさに今日「キャリア教育」と言われているものであると考えている。

(2) 人権ホームルームの3つの限界

 近年の人権教育の流れである自己肯定感の育成を中心課題とする取組みは、生徒たちが自分自身と向き合う作業を繰り返す中で、当然の帰結として、どう生きていくかを具体的に考えることとなる。すなわち、それぞれの卒業後の「進路」が課題となる。

 私が勤務する大阪府立伯太高校において「自己肯定感の育成を人権教育の柱とする」という考え方へシフトしてすでに10年が経過する。

「差別の厳しさ」を伝えて、考えさせるというそれまでの人権HRの手法は、自分の中に考える素材を持ち合わせている生徒にとっては生き方を問い直す機会となる場合があったかもしれないが、多くの生徒にとっては、結果的に「差別をしてはいけない」というメッセージを伝えるだけになっていた側面が強く、差別意識や自己中心的な意識を抑止する効果はあっても、それ以上のものではなかった。

 従来の人権HRのどこに限界があったか。私は3つあると思う。一つは、自尊感情の問題。次に、授業形態の問題、最後に、教科の学習と人権学習の関係だと思う。

(3) 「人権」が他人事になるとき

 生徒は、実にさまざまな家庭環境の中で育ち、さまざまな思いをもって学校で学んでいる。問題は、家庭において十分な愛情を受けて育ったか否かである。さらに高校現場から見ると、家庭環境とともに小・中学校で一人ひとりがどれだけ個人として尊重されてきたかも重要な問題となる。たとえ勉強が苦手でも、家庭や学校で十分大切にされてきた子どもは、高校に入っても元気で生き生きしている。そうでない場合、家庭でも小中学校でも自分の居場所さえないと感じていたケースが少なくない。勉強が少々できても、高校入学後、先生や友だちとうまくコミュニケーションがとれなかったり、問題を起こしたりする場合もある。

つまり、周りから大切にされた経験がなく、自尊感情が傷つけられている場合、従来のワンパターンの人権HRでは、知識としては理解できるが、しょせん他人事であり、生活や生き方を問い直す契機にはならないのである。多様な高校が増えてきたとはいえ、依然として高校間格差が普遍化する現実の中で、学力的に課題を持つ生徒が多く入学する高校では、厳しい家庭環境の中で十分に愛情を受けずに育ってきた生徒が相対的に多い。そういう生徒を前にして「差別はしてはいけない」というメッセージはなかなか届かない。

(4) コミュニケーション不足の学校の中で 

 学校において、教員と生徒の双方向の授業形態が根付いていれば従来の人権HRでも十分効果があったと考えられる。講義形式の授業がいまも主流の現在の高校においては、差別や人権のことはもちろん、社会のいろいろな問題についても、将来のことでさえ教室で率直に話し合う機会が少なく、すぐ隣の席に座る人についても、何も知らない、何を考えているのか分からないという状態にある。おそらく日本の多くの学校(少なくとも多くの高校)には豊かなコミュニケーションが欠落している。歪んだコミュニケーションを学びかねない携帯電話やテレビゲームがこれだけ根付いているのに、学校はその欠陥を補うことすらできていない。イラクの戦争についても、真剣に話し合うことを避けているかのようにも思える。そんな中で人権HRのときだけ、「さあ、これはとても大切な問題だから真剣に考えて率直に話し合う」というのはどう考えてもおかしい。

(5) 「人権HR」は特に大切?

 さらに、人権学習がいつまでたっても特別な授業でしか扱われていない。教科の学習ではなく、定期考査とも関係がない。大学進学をめざす生徒が多い高校では、未だ人権HRを実施することさえはばかられている。人権HRを実施している学校でも「人権HRは授業以上に大切な時間だ」と特別な問題にしてこなかったか。もっと自然な形で生徒に考えさせることができないのか。

 自尊感情の問題、授業形態の問題、人権学習と教科の学習との関係。図らずもこの3つをクリアすることになる取組みが、今からおよそ10年前、私が現在勤務する高校で始まった。すなわち、自己肯定感の育成を柱とする人権教育のプログラムを特設のHRではなく、授業として位置づけて実施するということである。その授業は、生徒間双方向のやりとりや気づきを重視し、教員はファシリテーターとしての役割を担う。

 「グローバル・スタディーズ(GS)」という名の授業を開講して、今年で8年目を迎える。GSは、今では本校の人権教育の中心であり、この授業とこの間改善されつつある進路指導とは、今後の本校キャリア教育の「車の両輪」と私は考えている。

3 「グローバル・スタディーズ(GS)」の取組み

(1) 「現代社会」での実践をふまえて

GSは、2年間の「現代社会」の授業の実績をふまえて始まった。

 私は1995年に現任校に赴任してきた。96年、社会科の教員である私は、週2時間の1学年8クラスの「現代社会」を、同僚と相談して教科書はまったく使わず、「人権」をテーマに1年間やってみることにした。定期考査ごとにテーマを設定した。部落問題、在日韓国朝鮮人問題、障害者問題、ジェンダーフリー、家族の5つである。ビデオ、新聞記事、漫画、パンフレット等々、いろいろな教材を使って授業を組み立てた。毎時間できるだけ気づいたことや思ったことを書かせ、ピックアップした感想集のプリントを作り、次の時間の導入として使用した。生徒たちはしっかり向き合って考えるようになった。生徒の反応に支えられて、なんとか1年間やり通すことができ、次の年も同様の形式で実施した。

 96年・97年は、新たな人権教育の流れを受けて学校全体で取り組んだ。職員研修や人権HRでは、いわゆる参加型のアクティビティを取り入れたし、講師を招いて先行的な実践に耳を傾けたりもした。そして同時期に始まった中退防止の取組みについて討議を重ねる中で、「現代社会」での実践をふまえて、98年度より自己肯定感の育成を目標とし、気づきや双方向性を重視するGSを開講することを決めたのである。この新しい授業は当初、有志で結成した委員会のメンバーが担当することとなった。

(2) GSの目標

 GSは当初、学校設定科目である「産業社会と人間」として、03年度からは「総合的な学習」として実施している。当初は1学年の2単位のみだったが、03年度からは3学年とも1単位計3単位で実施している。

 この授業は「自分と社会との関係をグローバルに見つめ、自身の進路を切り拓く」ための学習の時間である。そして、生徒の意見や感想を授業の中心にすえながら進めること、ふりかえりを重視することを要点としている。

 GSの主な方法は次の3つ。

  1. ありのままの自分を受け容れ、その延長線に他者を尊重する態度を育む。
  2. 具体的な人間の生き方を通して、これまでの自分を対象化し、これからの姿を想像する力を身につけさせる。
  3. さまざまな教材を通して、個々の問題の意識化をはかり、その解決のための技能を育成する。

(3) ふりかえり重視の重要性

 GSでは、ふりかえりを重視している。1時間の授業の最後には必ず気づいたこと、思ったことを「GSカード」という感想用紙に書かせている。

 GSカードは、問題を意識化し、多様性に気づき、受容・共感をもたらす。授業のふりかえりとして、生徒はその日の内容について思ったことや感じたことを「GSカード」に書くのである。これは、提示されたテーマについて自分自身と向き合う作業であり、それまで考えたことがない問題について考え、意識化する作業でもある。さらに、次の時間に「前回のふりかえり」として感想を紹介することにより、同じクラスの人たちの自分とは異なる意見を知り、受け止める作業を行っている。その時にまた新たな気づきが生まれるのである。その際、気づきを促したり、多様な意見があることを肯定的にコメントするなど、担当者のファシリテーターとしての役割も重要となる。

 多様な生徒の生の声を引き出しつつ授業の中で討論する形が理想だが、まだまだいろいろな意味で自信のない生徒たちにとって、このような方法でクラス内のコミュニケーションを図っていくことは非常に重要である。日頃、表層的な人間関係に陥りやすく、冗談まじりで傷つけ合うことが生徒たちの日常のコミュニケーションであることを考えると、GSにおけるふりかえりと気づきの共有は、そんな生徒たちの安心と自信を引き出す大きな力となっている。

 自分自身を見つめ直すことは、すなわち生き方を考えることであり、必然的に将来の自分をも想像する作業をしていくことになる。人権教育の改革の中で試みたこの授業は、当然の結果として、一人ひとりの卒業後の進路の課題と切り離しがたく結びついていくこととなった。つまり、生徒の進路意識を高めることに、GSは重要な役割を果たしているのである。その認識が最近ようやく学校全体に定着しつつあるように思う。

(4) GSの内容紹介

 GSについてもう少し具体的に紹介しておく。資料<1>(02年度GS実施経過)は、02年度まで、1学年のみ週2時間実施していた頃の授業内容である。98年の開講以降、細部で変更を重ねたが、大まかにこのような内容であった。

 授業内容については、前半では、人間関係でトラブルを起こしがちな生徒たちの実態を踏まえ、人間関係について考えることをテーマとした。その後、学ぶことの大切さ、自分さがし、他者との関係を考え、次に社会に目を向けていくようにした。後半の将来に目を向けていくためのテーマ設定では、まず、自由に好きなことをしてがんばる人たちとの「出会い」を、ビデオを利用して演出し、その後、夢から現実へと視点を変えていくよう内容を精選して方向付けた。

 以下に、授業の中で生徒が書いた感想を紹介する。

○「幼い命を救え」(ビデオ)を見て

  • 医者の力もすごいけど、赤ちゃんの生命力はもっとすごいんやなぁと思った。

○「生きるって何ですか?佐藤葉月」を見て

  • 精一杯生きて死ぬ。それが人間だと思った。

○「居場所を考える」(ワークシート)

  • なんかいつもあまり意識せずにあっちこっちおるけど、よく考えたら自分の居場所はどこなのか分からなかった。/自分の本当の居場所はどこかなぁと真剣に考えた。

○天才アルピニスト・夢はNBAプレオーヤー・中学生ウエイクボーダー(ビデオ)見て

  • 今やれることを精一杯やる!って言ってた。自分もそーなれたらイイなぁ。周りが何と言おうと自分がしたいからやるって、そんな人間になりたい。
  • 夢をもつことで、人はすさまじく変わるんだなぁと思った。夢があるだけでなんでもできるし、やる気になる。

○「夢を実現するために必要なこと(ブレーンストーミングとランキング)」

  • みんなのもっている夢が分かってよかった。やっぱりみんな夢をもってるんや。/夢って実現させるのが大変なんだと思った。/今日のGSでこれからはちゃんと夢について考えようと思った。/みんながんば。わたしもがんばる!

○車関係(恋よりマフラーづくり・トヨタの現場力)」のビデオを見て

  • たたいてるだけであんなんなんねんな!/何かを極めるためにはそれなりの努力が必要だと思った。
  • マフラーをつくるのに7個も部品があるのでびっくりした
  • 女の人やのにこういう仕事していてカッコイイと思った。おしゃれとか興味なくなるぐらい仕事に熱中できるってすごい事やと思う。

○職人(金太郎飴職人・ルアー職人・花火職人)」のビデオを見て

  • 50kgもあった飴が切ったら3cmになってすごいと思った。飴を作るだけでホントにすごい技術がいるんだなあと初めて知って感心した。
  • ルアーを一つ作るのにこんなに大変だと思わなかった。本物の魚とまちがってしまいそうにそっくりに出来ていてメチャメチャすごいなぁと思った。
  • みんなが見ている花火がこんなに丹念にていねいに作られていることに驚きました。

生徒たちは時にはあっと驚く感想を書いてくれる。哲学者であったり、詩人になったり。小児病棟での救命治療や癌に倒れた少女のビデオをみて命の大切さを再確認し、職人のビデオを観てプロの仕事のスゴさに素直に感動する。クラスの他の人の夢を知って勇気づけられたり励ましたりもする。苦労して教材を準備して授業にのぞんでいる担当者は、生徒の感想によって癒されたり、励まされる思いがするのである。

(5) GSを終えて(生徒はどう変わったか)

次に、02年度GS学年末考査答案から、1年間のGSの授業を終えた時点での生徒の感想を紹介する。

/自分を見つめ直したり、夢や出会いとかいろんなこと、楽しく勉強できた。自分のいろんなこと知 れたし、まわりのことも前より知れた。GSって人と人とがつながりあえて、自分と向き合え、夢を探せる、そんなイイ場所(授業)やったんやなーって思った。

/こんな授業初めてで楽しかった。人に言えない思いや言葉がふつうに書けてよかった。んでもって驚いた。はじめて自分ってこんなんやったっけって思った。今まで隠していた「自分」を出して自分を好きになりたい。

/・・・いろいろみんなで考えてけっこう面白かった。自分が考え、そしてみんなの考えとか聞いているうちに、いろんな考え方があるんやって思うこともできた。1年間やってきてよかったと思う。

(6) GSと進路指導をつなぐ企画・行事

 教室での授業の他に、GSと進路指導部が連携して、卒業生の話を聞く「ようこそ先輩in HAKATA」(11月実施)、自分で行き先を選んで見学・体験を行う専門学校・短大・大学訪問(1月実施)、仕事の簡単な体験ができる「私のしごと館」訪問などを行った。

 これらは、GSと進路指導をつなぐ企画であり、卒業後の進路を具体的に考える大きな機会となる。1年間のGSを終えて、多くの生徒が卒業後の自分の姿を想像し、夢や目標の実現に向けてモチベーションを高めていった。

 しかし02年度までの1学年のみのGSでは、その高まった気持ちが3年生になるころには、すっかり冷めてしまって、具体的な進路指導に対して自分自身の進路の問題と向き合えない生徒が少なくなかった。近年の厳しい就職状況の中で、学力やコミュニケーションの問題等、自信のない生徒たちにとってそのあきらめの気持ちは仕方のないことでもある。そこで、3年次を中心とする進路指導とGSを結びつけることが必要であるとの認識から、GSは03年度より「総合的な学習」として再スタートするとともに、3学年とも1単位で実施することになった。

4 GSの新たなステップ

(1)夢から現実的な目標へ

 GSで芽生え始めた将来への希望や熱い思いを、どのようにして具体的なものに変えていくかは重要な課題であるが、最も困難を伴う問題でもある。

 1年時はまだ夢を追いかけたいと素直に考えることができるし、その気持ちを大切にさせたい。しかし、GSも進路指導も単純に「夢の実現」をサポートすることが目的ではないし、それは非現実的でさえある。問題は、夢と現実の関係である。2・3年時のGSでは、夢と現実とのギャップに気づき、妥協する勇気や夢を現実に引き寄せるためには努力が必要であると気づかせることに重点を置く必要がある。漠然とした夢から現実的な目標に変更するべき情報を提供し、それらに自ら気づくよう、GSや進路HR等でサポートするのである。

 つまり、1年時には、自分を見つめ、「なりたい自分」をたくさん発見する。2年時では「なれる自分」を見極める。そして「なりたい自分」と「なれる自分」の重なりの部分が「将来の自分」となるよう、生徒を勇気づけ様々なサポートすることが、本校におけるGSと進路指導、ひいては学校の役割であると言える。

(2) GS、新たな出発!

05年度、はじめて3学年そろってGSを実施した(3学年とも1単位)。(資料<2>「GSI」、資料<3>「GSII」05年度実施経過)1、2年のGSは、基本的には先に述べた考え方に沿って、1年2単位で実施していた内容を2年間で実施する形になる。ただし、担当者の問題意識によって多少の変更や新しい教材やテーマが扱われることもある。教材は、今までに蓄積したものを基本に、ビデオ教材の差し替え等を行っている。

 特に2年では、恋愛をテーマに自由に意見を引き出す授業を試みたり、就学旅行先の沖縄について、国語の授業と連携して学習するなど多様なテーマや教材づくりに取り組んでいる。

 2年のGSはまだ試行錯誤の段階といえる。2年を含めて、3年間の教材や授業の内容を、進路指導の内容とも調整しながら再構成する作業は今後も引き続き必要である。

(3) 担任を側面から援助するGSIII

 GSは、本年度より第3学年でもいよいよ始めることとなった。 

 卒業後の進路を決めることは、すべての3年生にとっての重要な課題である。その時に、ほとんどすべての生徒たちがかかえる心配や不安を少しでも解消し、一人ひとりが自分の進路選択としっかり向き合えるようにサポートすることが「GSIII」の目的である。(資料<4>「GSIII」実施経過)

 具体的には、就職指導の重要な期間である1学期及び9月は、従来から担任がHRで実施している「進路ホームルーム」と連携し、担任を側面から援助することとした。これによって担任は、一人ひとりの生徒とより具体的な進路等の相談や指導に時間を割くことができるようになる。

 まず、これまで担任が行っていた進路ホームルームの内容をGSIIIに取り込んだ。説明すべき内容は今までよりていねいに伝え、考えるべき内容はできる限り生徒自らの気づきと共感によって進路に対するモチベーションを高めていくよう授業づくりに取り組んだ。

 様々な困難もあったが、自転車を懸命にこぎ続けてなんとかここまでやってきた感がある。周到な準備を事前にするのではなく(そんな余裕がなかったことも事実であるが)、GSIIIの生きた教材づくりのために、生徒の反応を見ながら担当者が十分議論を尽くして教材をつくり、授業をつくっていくことに意味があると考えている。

(4) 「自分の人生と真剣に向き合え」

 授業では1年間の最初が特に大事である。授業が始まる前の2月のことだったが、たまたま新聞の番組欄を見ていて「自分の人生と真剣に向きあえ」という言葉が目に止まった。若者に人気のドラマ「ごくせん」の第7回であった。ほとんど見たこともなかったが、とりあえず録画しておいた。内容を見て「これは1年間の導入としていける!」と思った。案の定、第1回の授業で生徒に見せたところ、大いにヒットした。ビデオを見たあと、「自分と真剣に向き合う」とはどういう意味だと思うか、と問いかけて感想を書かせた。その時の感想を紹介する。

  • (自分と向き合うとは)ちゃんと現実を受け止めて、真剣に将来を考えることだと思う。就職するには、いろんなことをがまんして、しっかりしないといけないと思った。
  • (自分と向き合うとは)自分のやりたいこととか自分に正直になることやと思う。できるとかできないとは別にして。こんな先生が担任やったらいいのにって思った。感動した。
  • 自分と向き合うと自分のいいところや悪いところ嫌なところも見えてしまう。けど、それらとちゃんと向き合わないとと思う。それによって将来に対して活路が見出せると思う。

 「これから自分の進路と真剣に向き合ってほしい」という担当者や担任の願いが、ドラマの力を借りて易々とかなった格好となった。教員から「真剣に向き合いなさい」と一言も言わずにである。

しかも、ドラマの中に、学校での進路指導の様子が出てきたことも良かった。例えば、主人公が「企業訪問」をし、求人をお願いするために頭を下げる場面があった。本校でも同じように企業訪問していることを生徒に説明すると、「へぇ、そうなんや」と、教員の日々の努力の一端を具体的に知らせることができた。あるいは「面接練習」や面接試験の場面もあり、就職を考えている生徒には、イメージづくりに役立ったのではないだろうか。

 偶然録画した番組が1年の導入の教材として大きな役割を果たす。授業づくりはそういうことの積み重ねだと再確認したのであった。

(5) 進路HRをどう工夫改善したか 

 さて、それ以降のおもな授業内容、教材を紹介する。

 第2回「先輩の進路を知る」では、昨春卒業した1年先輩の就職先や進学先と人数、進学に必要なお金などのデータを表にした。また、求人が減少している理由など、基礎的な認識を持てるよう穴埋めしながら説明文を完成させた。特にこの早い時期(4月中旬)に進学にかかる費用や奨学金の話など、お金の問題に気づかせ、家庭で相談して準備を進めるよう促すこともねらいとした。

  • 専門学校に行くためにお金こんなにもすると思わんかった。あとのこと考えると、ちゃんと考えないとあかんなと思った。
  • やっぱり専門学校に行きたい。お金借りて返すのが死ぬほどつらくても自分はいきたい専門学校に行って好きなことについて勉強していきたい。親に反対されてもっ!
  • 今日になって、真剣に考えれた。でも今からできる限りがんばろうと思う。

 プリント学習に近い形であったが、切実な思いを多くの生徒は素直に表現した。

 

第3回「正社員とフリーターのちがい」は、求人票と求人広告を生徒自身が比較して違いを見つけ、その問題点に気づくよう教材づくりを試みたが、50分の授業では対応できないだろうということで、比較表に書き込みながら、担当者が説明していく形をとった。生徒にとっては初めて知ることも多く、安易にフリーターを考えていた生徒が考えを変えることにつながったようである。

  • フリーターより正社員の方がお金もらえるし、保険も会社が負担してくれるし、すごいなと思った。
  • やっぱり不安定なフリーターより正社員に目が輝いた。ファイト!自分!

 

第4回「どんな人が合格するんだろう?」は、合格の条件をブレーンストーミングによって出し合い、出揃った条件を見渡して自分のランキングを考える。面接試験がポイントであることなどを確認することにもつながり、自らを見直すきっかけにはなったようである。

  • 就職のためにどんなことをすればいいとか、気をつけたらいいこと等がわかった。
  • 自分の足りないところを考えていこうと思った。

 2学期の第1回は、「就職試験、進学出願直前!失敗事例に学ぶ」として、卒業生の失敗例(就職試験に遅刻した例など)を具体的に紹介して、教訓を引き出し、注意を喚起した。

  • 労働基準監督官っていう仕事があることを知った。労働基準法について詳しく知りたいと思った。
  • パートにも有給休暇があるなんて知らんかった。労働基準法って知らなかったら損するなあと思った。

第3回から第5回は、ドラマ「労働基準監督官、働く人の味方です!」を見て、パート・アルバイトにも法律は適用されることを知り、仕事(会社)はいろんな立場、思いが集まって成り立っているという気づきを引き出した。合わせて労働基準法の要点をつかむようクイズ形式のプリント学習も行った。

2学期第6回以降の「コミュニケーション能力アップ大作戦」は、卒業後の新しい人間関係の中で大切なコミュニケーションについて、自分のそれを見つめなおす作業を行った。

(6) キャリアコーディネーター登場

 2005年9月より府立高校で進路の取組みを支援するキャリアコーディネーターが9校に派遣されることになった。そのうちの一人が本校に派遣されたのである。

 それは、ちょうど3年GSIIIが教材づくりに行き詰まっていた時期であった。さっそく担当者の会議に加わっていただき、一緒に授業内容を考えていくこととなった。今では、キャリアコーディネーターの存在は、私たち担当者にとって大変心強いものとなっている。

(7) 自信と勇気をサポートします!

この授業が第3学年でも定着させられる見通しとなったことの一つには、生徒にとって、GSの意味が受け入れられたからだと考えている。そのねらいは、第1回目の授業で、「ごくせん」のビデオ紹介とともに次のような文章によって明確に伝えた。

 「みなさんはいよいよ3年生。卒業後の進路を決める大切な時が近づいています。進路のことを考えると、いろいろな不安や心配があると思います。GS?の目的は、1・2年の時のGSを踏まえて、みなさんが卒業後の進路を自分の力で切り拓くことができるよう、そのサポートすることです。

 ただし、GS?は授業です。定期考査も行います。成績もでます。真面目に取り組んでください。GS?担当者は、3・7組は○○、2・4・6組は○○、1・5組は山本です。」と。さらに1学期のねらいとして次の文章を続けた。

「前向きな進路選択するためには「自信」や「勇気」が必要。その自信や勇気は、正確な情報、十分な知識やスキルがあってこそ生まれます。それをサポートすることが1学期GS?のねらいです。」と。

 生徒がGS?をどう感じているか、定期考査の答案を紹介する。

 

○「社会に出て働くために大切な知識」を学んで

  • 社会に出て働くのはすごく大変なコトだと思う。新しい環境でやっていくのは、難しいと思うけど、私は自分なりに一生懸命やっていきたいと思った。

○「コミュニケーションについて」を学んで

  • コミュニケーションって、いろんな人と出会う中でほんまに大切やなって思った。人によっては合う合わないとかあると思うけど、それを乗り越えていろんな人とうまくやっていきたいです。

そこには決意の表明ともいえる文章がたくさん見ることができる。それは、「考査用の作文」という面があるかもしれないが、それでもそうすべきだという認識は、生徒たちの中には必ずあり、それを意識化して言葉として書くことに大きな意味があると私は思う。

 1年前には、GS?は、どんなふうに作ればいいだろう、生徒に受け入れられるだろうかと多少の不安はあった。しかし、今振り返ってみると、「結構いけたかな」という感じがする。GS?(3年生の進路選択への勇気づけ)は、担任の進路指導だけでは足りないところを補う意味でも、また、今日の若者をスムーズに社会への送り出すためのサポートの一つとしても十分有効な「場」であり得ると、今、実感することができる。

5 GSと進路指導 〜 まとめとして

(1) 車の両輪として

 GSと進路指導は、どちらも生徒の生き方や進路決定を対象とするが、その手法や役割は違う。GSはいろいろなテーマについて問いかけ、生き方や仕事に対するさまざまな気づきを促す。進路指導は、個々の生徒の卒業後の進路を具体的に決定することを目指し、それを指導しサポートする。私が勤務する伯太高校の生徒には、この両側からのサポートが是非とも必要である。

 したがって、本校におけるGSと進路指導は、「車の両輪」のように、生徒が自ら気づき進路を決定していけるよう、教材や指導の内容と実施時期を互いに調整しながら取り組んでいくことが重要である。

(2) GSの課題

 開講以来すでに8年目を迎えるGSの最も切実な課題は、この授業をだれが担っていくのかということである。今までにない「授業」であるGSは、やりがいがある一方で、やはりそれなりの心構えや多少のスキルが必要であり、誰もが担当できるものではない。熱意をもって担当してくれる人が担当するべきであると私は考えている。

(3) すべての教育活動は「人権教育」 

 人権や進路と一見して関係のない行事、スポーツ大会、文化祭、修学旅行なども生徒の自尊感情ややる気と切り離しがたく結びついている。それらの行事や部活動の中ではじめて自己表現できたり才能を発揮したりする生徒もいる。打ち込める事があること、居場所があることは自尊感情を失いかけている若者にとって最も大切なことだと言っても過言ではない。

 その意味でもすべての教育活動は、人権教育をいかに実現するかという視点でとらえることができる。日常の生徒指導においても生徒を尊重する姿勢、態度が常に問われることは当然であり、生徒との信頼関係のないところにいかなる指導も行事も意味をなさないだろう。

(4) 生徒の思いを教員は受け止められるか

進路や学習に対する意欲は、GS等で高めたモチベーションと、各教科で培った知識・理解と、部活動や行事、人間関係の中で身に付けた自信や安心感などから生まれてくる。生徒は、あきらめているように見えたり、考えていないように見えることがあるが、分かっていてもきちんと向き合えない厳しさが彼らの内外にある。

 進路の決定は生徒たちにとって大変な作業である。特に、精神的、家庭的、経済的にハンディを負った生徒たちの気持ちを教員はどれだけ受け止められるかということ、それを受け止めた上で、的確に情報を伝え、考える場を提供することが重要である。そうすることで生徒は自ら選択し進路を決定していく。

 04年度より普通科総合選択制に移行したことによって、生徒が自分の興味・関心、将来を考え、多くの選択科目から選べるようになったことも進路支援の一翼を担うものと言える。05年度から3年のGS?が始まったことも大きい。

(5) キャリア教育はすでに始まっている

 GS、進路指導、諸行事やHR、普通科総合選択制にともなうエリア選択と多くの選択科目、これら全体をうまくコーディネートできれば、より効果的なキャリア教育が実践できると思われる。

 一方、GSや特徴的な選択科目を担当する教員が不足すること、展開授業が増加することによるクラス経営の困難が予想されること、教員の異動・世代交代の中で、特色ある学校運営を継承していくことの難しさなど、解決すべき課題も多い。

 本校での生徒の自己実現支援は、今後も、この「総合的な学習」の時間における人権の授業(GS)を柱として、日々、工夫改善されつつある進路指導をコラボレーションさせながら進めていくことになるであろう。

資料<1> 2002年度 グローバル・スタディーズ(GS)の経過

【1学期前半】

○出合いを大切に コミュニケーションはキャッチボールだ!

  1. 人をほめる言葉/けなす言葉(ブレーンストーミング) 
  2. 人間関係を考える「あるある大辞典」(ビデオ)
  3. 共通点さがし(アクティビティ)
  4. 自分を表現する3つのタイプ(ワークシート)
  5. 会話のロールプレイをしてみよう!(ワークシート)
  6. 「コミュニケーションはキャッチボールだ!」(資料プリント)
  7. まとめ/ふりかえり

【1学期後半】

○自分さがしからはじめよう

  1. 「幼い命を救え/八王子小児病院」(ビデオ)
  2. 幼い頃/小学低学年の思い出 今ならこう思える(ワークシート)
  3. 小学高学年/中学校の頃の思い出 今ならこう思える(ワークシート)
  4. 世界でたったひとつのわたしのパワーグラフ(ワークシート)
  5. 「浜崎あゆみ〜光と影」(ビデオ)
  6. 「居場所」について考える(ワークシート)
  7. 冊子「16才」(ワークシート)
  8. まとめ/ふりかえり

【2学期前半】

○「自分を表現するということ」 

  1. 「夏休みの出来事」(グループ活動)
  2. 橋口譲二「17才」(ビデオ)
  3. 文集「16才」綴じ作業 ・「2分間スピーチ」にむけて
  4. 「2分間スピーチ」にむけて(卒業生森雅寛さんのテープ/原稿作成)
  5. 「2分間スピーチ」(3〜4回)
  6. まとめ/ふりかえり          *考査実施せず(「2分間スピーチ」)

【2学期後半】

○「夢に向かってがんばる姿がかっこいい」

  1. アルピニスト長谷川恒夫、NBAをめざす森下雄一郎、
    ウェイクボーダー吉積正徳(ビデオ)
  2. 生きるって何ですか? 佐藤葉月(ビデオ)
  3. 熱血浜田塾「夢見るタマゴ」(ビデオ)
  4. WINNERS 〜ゲームクリエイター、ネイルアーティスト、プリクラ考案者他(ビデオ)
  5. マダガスカルの母 牧野幸江(ビデオ)
  6. 人生のターニングポイント 大嶋宏成  尾崎豊(ビデオ)
  7. 夢、実現へのプロセスを考えよう!(ワークシート)
  8. 夢と仕事(看護士・調理師・トリマー・声優・理学療法士・保育士)(ビデオ)
  9. まとめ/ふりかえり
    ●11/21 ようこそ先輩in HAKATA(卒業生の話を聞く)

【3学期】

○どんなに大変だって、好きな仕事なら頑張れる!

  1. 326キャッチコピー−仕事の意味を考える(ワークシート)
  2. しごとハンマープライス(アクティビティ)
  3. サントリーウーロン茶名誉茶師松井さん/キャノンマイスターS級恩田さん(ビデオ)
  4. トヨタの現場力/おしゃれより恋よりマフラー作り(ビデオ)
  5. 遠いスタートライン−高校生就職戦争(ビデオ)
  6. 3学期ふりかえり/一年間ふりかえり
       ●1/30 専門学校・短大・大学訪問

※ 番号は回数ではない

資料<2>

1年 グローバル・スタディーズI(GSI)の年間の流れと学年行事

学期・テーマ
(単元)

内容(教材名)

学年行事

4月

1学期

 文字から広がる

世界を知ろう

      

<1>

 GSをはじめるにあたって
〈オリエンテーション〉

・オリエンテーション
・人権アンケート
・個人面談
・クラブ体験

・校外研修



・エリア体験

<2>

 「ぶっとびケニア」マルゲさん
〈ビデオ〉

5月

<3>

 文字の読み書きができなくて困ること
〈ブレーンストーミング〉

<4>

 世界に目を向けて・国連識字の10年
〈ワークシート〉

<5>

 北代色さんの手紙〈資料プリント〉

6月

<6>

 「文字をおぼえて夕焼けがうつくしい」 〈ビデオ〉


・中間考査
・スポーツ大会

・保護者懇談

<7>

 卒業生「森雅寛さん」集会での声
〈テープ〉

<8>

 1学期のふりかえりとまとめ

7月

<9>

 学期末考査

・人権映画会

・「私のしごと館」

<10>

 テストのふりかえり
平成の金の卵たち」〈ビデオ〉

8月

2学期

「自分さがし」

から始めよう

<1>

この夏のできごと(報告会)
〈ビデオ〉・〈ワークシート〉



・文化祭準備開始







・中間考査

・伯太祭



・期末考査(アンケート)
・冬の人権映画会

9月

<2>

差別を学んで知る自分 I  〈ビデオ〉

<3>

差別を学んで知る自分 II
  〈ビデオ〉    いじめ・虐待

<4>

今までの自分とは  「幼い命を救え」
〈ビデオ〉・〈ワークシート〉

10月

<5>

「生きるって何ですか?」佐藤葉月
  〈ビデオ〉

<6>

今日までの「自分」を記録しよう!<1>
  〈ワークシート〉

11月

<7>

今日までの「自分」を記録しよう!<2>
  〈ワークシート〉

<8>

僕が僕であるために「尾崎 豊」〈ビデオ〉

12月

<9>

2学期のふりかえりとまとめ

<10>

「夢」をたしかなものに

1月

3学期

 

夢に向かって

頑張る姿が

カッコイイ!

<1>

「夢」があるから頑張れる

  〈ビデオ〉   「明日をつかめ」




・専門・大学訪問







・学年末考査

<2>

「夢見るタマゴたち」<1> 熱血浜田塾
  〈ビデオ〉

2月

<3>

「夢見るタマゴたち」<2> 熱血浜田塾
  〈ビデオ〉

<4>

「きみの夢は何だ?」<1> 326の詩
  〈ワークシート〉・〈アンケート〉

<5>

「きみの夢は何だ?」<2>
    前回のアンケート結果から

3月

<6>

3学期のふりかえりとまとめ

<7>

居場所「君の絵じゃダメだね」326
  〈ワークシート〉

資料<3>

2年 グローバル・スタディーズII(GSII)の年間の流れと学年行事

学期・テーマ
(単元)

内容(教材名)

学年行事

4月

1学期

「自分」からはじめよう

そして、上手なコミュニ

ケーションを通じて、

自分の進路に

つながっていこう

      

<1>

去年はできなかった でも今年はできる
 〜自分さがしからはじめよう〜

・進路希望調査

・個人面談

・校外学習

<2>

じぶんさがし  前回のふりかえり
 君の中にはどんな自分いるのだろう

5月

<3>

ビデオ 真剣10代しゃべり場
 人に合わせるのって辛くないですか?

<4>

前回のふりかえり
新聞のティーンズメールを読む
 自分と他者との関わりから自分を見る

<5>

ねずみと怪獣と素敵な自分
他人を傷つけずに言いたいことが言える

6月

<6>

ねずみと怪獣と素敵な自分
 実施編とふりかえり

・中間考査

・スポーツ大会


・保護者懇談

<7>

VTR NHK   ふりかえり
  「フリーターと417万人の衝撃」

<8>

VTR NHK
 「明日をつかめ」

7月

<9>

VTR NHK「明日をつかめ」
  前回のふりかえりと夏の仕事体験説明

・人権映画会

・夏の体験講座

1学期考査

8月

2学期

さまざまな角度から

17歳という新たな

「自分」を見てみよう

そして新しい

自分発見から

仕事さがしへ

挑戦してみよう

<1>

NHK 若者仕事図鑑
  〜自分の道をみつけるまで〜



・文化祭準備開始





・中間考査
・伯太祭



・期末考査(アンケート)

・冬の人権映画会

9月

<2>

『人を助ける仕事
〜「生きがい」を見つめた人の記録』

<3>

しごとハンマープライス ふりかえり

<4>

VTR 「17歳が歩んだ10年」
 写真家 橋口譲二の記録

10月

<5>

17歳の写真撮影と教員の17歳の紹介

<6>

「自分」の17歳の原稿作り

11月

<7>

恋愛と性について
〜やってみようロールプレイLovin'you〜

<8>

恋愛のちがいから学ぶ
〜恋愛シートにチャレンジしてみよう〜

12月

<9>

ちがいのちがい
〜あっていいちがいとあってはいけないちがい〜     ふりかえり

<10>

2学期考査
修学旅行事前学習 Quize de沖縄と食

1月

3学期

 夢に向かって

頑張る姿が

かっこいい!

進路実現に

向けて準備を

スタートしよう。

<1>

 修学旅行事前学習
 沖縄文化を知ろう




・修学旅行







・学年末考査

<2>

みんなちがっていい
沖縄再発見とふりかえり

2月

<3>

進路について I
 「就職・求人票の見方」

<4>

進路について
 「進路に向けて、ただいまから準備」

<5>

学年末考査

3月

<6>


資料<4>

3年 グローバル・スタディーズIII(GSIII)の年間の流れと学年行事

学期・テーマ(単元)

内容(教材名)

学年行事

4月

1学期

自分の進路は

自分で決める

      

<1>

自分と向き合うってどういうこと?
  VTR「ごくせん」


・進路説明会
・個人面談
(・保護者懇談)
・校外学習

<2>

先輩はどんな進路を選んだか?
  進学にかかわるお金の話

5月

<3>

正社員とアルバイトの違い
  就職紹介に関する規約

<4>

就職試験、どんな人が合格するんだろう?
  ダイヤモンド・ランキング

<5>

面接に向けてのレッスン1

6月

<6>

面接に向けてのレッスン2


・中間考査
・スポーツ大会
・面接練習
・保護者懇談

<7>

「ヒロシです」〜弱点を笑いに変える

<8>

1学期のふりかえりとまとめ

7月

<9>

学期末考査


・人権映画会
・校内選考

<10>

テストのふりかえり

8月

2学期

社会に出ていく

ための大切なこと

<1>

就職試験・進学校出願直前対策
「失敗事例に学ぶ」


・応募書類の発送

・文化祭準備開始





・中間考査



・伯太祭


・期末考査(アンケート)
・冬の人権映画会

9月

<2>

キャリアコーディネーター紹介
「私の人生曲線」

<3>

ドラマ「労働基準監督官 働く人の味方です」

<4>

ドラマ「労働基準監督官」ふりかえり
ドラマに出てきた役に立つ知識

10月

<5>

労働基準法を知るためのクイズ

<6>

コミュニケーション能力アップ大作戦
「自分を知る」

11月

<7>

コミュニケーション能力アップ大作戦
「どんなときにうまくいく?」

<8>

コミュニケーション能力アップ大作戦
「あなたならどう伝える?」

12月

<9>

2学期のふりかえり

<10>

学期末考査

1月

3学期

 

 

<1>

卒業に向けて、自分を表現するページを創る

・学年末考査
・お別れ会
・卒業式



2月

3月