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2007.07.10
書籍・ビデオ案内
 
 国家公務員としての37年の仕事を通して、同和問題、まちづくり、福祉、医療、環境問題などについて取り組んできた著者が、自身の経験をもとに、人権の本質にせまる。「人権は抽象論ではなく実体である」という根本を見つめ、人間として共に生きる方途、ソーシャルインクルージョン(社会的包摂)の具体的方法をさぐっていく。

私の人権行政論
  ソーシャルインクルージョンの確立に向けて

炭谷 茂 著

2007年7月31日発行
 四六判 並製 205頁 定価1600円+税
ISBN978-4-7592-3101-4 C0036
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もくじ

第1章 人権の本質

 人権をどうとらえるか / 人権は実体 /排除と孤立の視点から

第2章 排除の原点としての同和問題

 地対財特法執行後の動き / 施策は科学的調査から / 排除の原点

第3章 人間としての尊厳と社会福祉

 社会福祉とは何か / 求められるソーシャルファーム / ソーシャルファームの手法

第4章 社会参加のための生活保護

 貧困とは / 生活保護制度の現状 / 社会参加のための生活保護制度

第5章 地域社会と支える精神保健医療

 精神保健対策の歩み / 社会復帰を可能に

第6章 社会的企業とまちづくり

 人が主役のまちづくり / 仕事の創造とまちづくり / ソーシャルファームを囲むまち

第7章 ホームレスとまちづくり

 あいりん地区に学ぶ / CANの手法をいかして
 大阪あいりん地区の歴史といま――社会福祉法人・大阪自彊館を軸に

第8章 環境とまちづくり

 日本的な環境のとらえ方 / 環境と社会と経済 / 地球環境四つの危機
 持続可能な社会の構築のための教育の実現に向けて――西宮市とNPO法人・こども環境活動支援協会の取り組み  

第9章 在日韓国人とまちづくり

 地域社会での排除 / 在日コリアンの人権問題
 ソーシャルワークの手法で社会福祉を実現――社会福祉法人・こころの家族

10章 これからの人権政策

 国際的な取り組みの進展 / これからの人権政策の方向 / 人権学の充実を

炭谷 茂 (すみたに・しげる)

1969年厚生省に入り、厚生省各局、自治省、総務庁などの勤務を経て、1997年厚生省社会・援護局長、環境省大臣官房長、地球環境局長、総合環境政策局長を歴任、2003年から2006年9月まで、環境事務次官。現在、財団法人休暇村協会理事長、国立大学法人山口大学理事、創造学園大学特別客員教授、法政大学、日本大学等非常勤講師。