序論―なぜ、データからアプローチするのか
結婚をめぐる状況の変化
調査データによるアプローチ
本書で使用する調査データ
[1]同和地区内外の通婚率の高まり
そびえ立っていた「最後の越えがたい壁」
「越えがたい壁」が崩れ始めている
取り組みによって差別は解消されていく
[2]「壁の崩壊」は無傷では進んでいない
減少傾向が見えない「結婚での被差別体験」
予想以上の結婚差別の広がり
さまざまな形であらわれる差別の現実
[3]「通婚率の増加」と「減少しない被差別体験」の統一的理解
同和地区出身者の社会進出と結婚をめぐる社会の変化
根強く残る差別意識
差別を乗り越える主体の形成
葛藤の中でついにここまで
[4]「告知」への躊躇・「不告知」への戸惑い
「告知」の状況とその理由
「告知」と被差別体験
[5]差別による破談
結婚差別の最も深刻な現実
心が震える
心の叫びに思いを馳せる
[6]その時、どうしたのか-結婚差別を受けたときの対処
相談の主な相手は家族や友人
同和問題学習の経験と対処行動
[7]結婚差別に直結する市民の意識状況と身元調査
結婚に際して気になること・気になったこと
結婚差別解消への展望
身元調査についての考え方
[8]データが教える問題解決へのヒント
解決へのヒントを探るために
部落差別の現実認識と解決への展望
同和地区に対するイメージ
「同和地区の人はこわい」という情報と取り組みをしている人との接触
地区住民とのつきあい
差別撤廃への社会動向認識
同和問題をはじめて知ったきっかけ
差別についての考え方
おわりに
【資料1】[2000大阪B]地区内意識調査票 結婚に関する項目抜粋
【資料2】[2005鳥取]生活実態調査票 結婚に関する項目抜粋
【資料3】[2005大阪]府民意識調査票 結婚に関する項目抜粋
【資料4】[2004三重]三重県民意識調査票 結婚に関する項目抜粋
【資料5】[2001福岡]「人権・同和問題」に関する意識についての調査票 結婚に関する項目抜粋
【参考】 結婚相談業・結婚情報サービス業の実態と人権擁護の取り組み
(1)1996年調査の概要
(2)2000年調査・2003年調査の概要
(3)2004年調査の概要
(4)自主行動基準