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日本の部落差別 |
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部落解放運動は教育に始まり教育に終わると言われています。同和教育運動は戦後、部落差別により長欠、不就学状況におかれていた児童、生徒の教育権の保障に全力で取り組み、1970年代にはほぼ克服される成果をおさめてきました。一方、義務教育の無償化の内実をはかる教科書無償闘争は高知の被差別部落から全国に広がり、日本国民全体が義務教育での教科書無償という制度をえる結果をかちとりました。 「差別の現実に深く学ぶ」ことを教育実践の基礎にすえて、年1度の全国同和教育研究大会には2万人の教員や関係者が参加します。日本社会でのマイノリティーの立場にある在日韓国・朝鮮人、障害者、アイヌ、外国人労働者、女性などの権利獲得運動は、部落解放運動の提唱した「あらゆる差別を許さない」とする反差別運動との連帯をみてきました。国際人権諸条約の批准、国連の取り組みが日本の人権状況の改善に大きく影響しました。1990年の国際識字年で世界的な課題となった識字運動は、すでに1960年代から九州・福岡県での同和教育運動の中から生まれ、部落解放運動の重要な柱となっています。
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