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2009.03.13

日本の部落差別


刊行にあたって

2001年は、新しい世紀、21世紀の幕開けの年です。この年の8月31日から9月7日にかけて、国連の提唱で、反人種主義・差別撤廃世界会議(人種主義、人種差別、外国人排斥および関連のある不寛容に反対する世界会議)が、南アフリカのダーバンで開催されました。

世界各地で民族紛争が多発し、内戦にまでなっている状況、さらにはネオ・ナチの活動が活発化してきていることに象徴されている世界の危険な人権状況を直視したとき、この世界会議はきわめて重要な意義を持っていました。この世界会議では、世界中で今日なお深刻な形で存在している人種や民族、さらには過去の身分を理由とした差別などが取り上げられ、これらの差別撤廃の重要性と解決に向けた方向性が明らかにされました。

この取り組みに連帯する立場から、今回私たちは日本の部落差別の実態と解放に向けた歩みを明らかにした冊子を作成することと致しました。従来、この問題は国際社会ではあまり強い関心が持たれていませんでした。けれども過去の身分を理由とした差別は、日本のみでなくインド、スリランカ、ネパール、ブータンなどに歴然として存在している長い歴史を持つ深刻な人権問題です。

南アフリカに存在していたアパルトヘイト(人種隔離政策)が国際社会の粘り強い働きかけによって、廃絶に向けた大きな歩みを示しはじめた今日、日本の部落差別やインドのダリット等に対する差別を撤廃するために国際社会が強い関心を示し、積極的な働きかけをしていただくことを切望してやみません。

この冊子がそのための一助となることを期待します。

2001年10月
反差別国際運動理事長   二マルカ・フェルナンド
反差別国際運動日本委員会理事長  武者小路公秀
部落解放同盟中央本部中央執行委員長  組坂繁之
部落解放・人権研究所理事長  村越末男


目次


歴史1 近世から近代へ

歴史2  水平社創立から戦後・部落解放運動再出発まで 

歴史3  国際化社会到来と人権状況の改善

教育

労働

被差別部落の実態と現在の運動

データからみる部落差別の実態



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