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2007.08.14

差別サイト作成容疑者を逮捕
愛知県連が声明発表し決意

2007年7月23日 第2328号

【愛知】インターネット上に、愛知県内の多くの部落や、三重、岐阜県内部落の一部を、写真や動画、地図をつけ、部落内の企業を名指しし、「つかまったら殺される」ということまでかきこんでいたと思われる人物が7月5日、名誉毀損容疑で逮捕された。

 この逮捕は3月14日の部落解放同盟愛知県連の告発をうけた捜査によるもの。このサイトは、昨年12月と今年2月に2度削除されたが、再開予告の書き込みもおこなわれ、実行者の特定が急がれていた。

 サイトは紙に印刷すると320ページにもなる膨大なもの。ネット上に地図を載せ、部落を白くして示したり、部落に入って撮った写真や、自転車に乗ってビデオ撮影したと思われる動画もつけられていた。

 容疑者逮捕にあたっての愛知県連の「声明」を掲載する。


<声明>

 本日、私どもが名誉毀損で告発しました「差別ホームページ」の作成人であると思われる人物が逮捕されました。

 作成人にたいしては、部落差別によって結婚差別や就職差別に苦しんでいる当事者の心を傷つけ、「いのち」をも奪う非人間的な行為であることを、心から反省していただきたい。

 また、インターネット上という匿名性のなかであっても、「差別する表現の自由はない」ということを改めて社会に示したものであると思います。

 しかし、こうして作成人げ逮捕されても、一度インターネット上にアップされた情報は完全に消すことができないのが現実であり、ほかにも、現在進行形で「インターネット上」では差別が野放しの状態になっています。

 今回の逮捕が「差別は犯罪である」ということを社会に知らしめ、抑止力となることを期待するとともに、人権教育や人権啓発の重要性をあらためて痛感しております。

 また、このような行為が一日も早くなくなり、差別のない社会の実現に向けて、今後もいっそう、部落解放運動にとりくむ所存です。

2007年7月5日
部落解放同盟愛知県連合会 委員長 吉田勝夫