ヒューマンライツ 3月号 №396
3.11から10年―語れない被害を考える
東日本大震災・福島第一原発事故から10年。一万五八九九人が亡くなり、二五二七人が行方不明となり、四万人を超える人が未だに避難生活を送る(二〇二一年二月一〇日現在)。「復興」はどこまで進んだのか。忘却する社会(私たち)と、声を上げることがむずかしい被害者。コロナ禍において私たちは東日本大震災・福島第一原発事故一〇年をどのように迎えるのか。大震災と原発事故がもたらした未曾有の社会問題をこれからも語り続け、学び続け、訴え続けたい。(編集部)
この10年をふりかえる―震災の経験から何を学ぶか 桜井勝延………2
原発事故が可視化した構造的差別―ジェンダーの視点から
清水奈名子………8
相馬高校放送局の軌跡、相馬クロニクルという奇跡 渡部義弘………15
私の沖縄問題 第31回
沖縄戦に動員された朝鮮人の調査から見えてくること
沖本富貴子………23
わたしの視点―メディアの現場から
第59回 コロナ差別と向き合い、教訓に 中部 剛………28
部落解放運動のこれから―引き継ぎそして変革へ
第14回 兵庫におけるネットの取り組み
―モニタリングによって浮き彫りになる課題
今西雄飛………32
識字運動の担い手たちが語る
第3回 “生きるために文字を覚える”梶川田鶴子さん(住吉輪読会・水曜組)
〔後編〕
編集:菅原智恵美………36
生き難さの時代
第13回 生活保障としての「恋愛」
―札幌市で起きた児童虐待事件裁判傍聴記から
杉山春………40
子どもたちと向き合う ―家庭児童相談室ネットワークから―
第57回(最終回) コロナ禍と向き合う、第九章 香渡清則………44
【講 演】部落解放の思想と部落の情報問題 高橋典男………48
香渡清則さんをしのぶ 「困った時の香渡頼み」 吉岡秀喜………56
連載 誰がために腹は鳴る(83) 社納葉子………64
―自分の「しんどい」を大事にできる社会に
連載 走りながら考える 北口末広………68
―第235回 ポピュリズムの時代に歴史から学ぶⅠ
連載 本の道草 第84回 冠野 文………72
―時間のダイバーシティ
連載 映画を通して考える「もう一つの世界」 映画で考えるレイシズム(77)
中村一成………74
物語る一枚(30) 釜ヶ崎写真館 遠藤智昭……54
連載 4コマまんが ガッツせんべい(154) メディア・リテラシー
くぼ たかし……59
部落解放・人権研究所 会員のページ 友永健三……60
部落差別解消マニュアル①『暴露と曲解 部落ってどこ?』発売中……63
部落解放・人権研究所「会員ページ」のご案内 ……78
国際人権規約連続学習会講演録2020発売(3月末発売予定) ……79
人権をめぐる動き……80