ヒューマンライツ 6月号 №399
オンラインでの現地学習―可能性と課題
コロナ禍のいま、各地の博物館や資料館へ訪問することが難しく、昨年から現地でのフィールドワークの機会が激減している。しかし人権学習において現地での学びは、その地域の歴史を深く知り、地域の方たちと交流する非常に貴重な機会だ。学びを止めてはいけない、という思いからオンラインの技術を活用して、学びの場をつくる取り組みが各地で行われている。具体的な取り組みを学びながら、オンラインを活用した現地学習の可能性、課題を考える機会とする。(編集部)
離れていてもつながれる
―沖縄における平和ガイド団体共同でのオンライン学習の取り組み
北上田源………2
ホロコースト記念館が伝える平和と人権
―その活動とオンラインを活用した取り組み 吉田明生………10
長崎人権研究所におけるオンラインフィールドワーク 池田芳信………17
被差別部落をリモートで伝えることの難しさ
―現地研修の豊かな学びをどのように伝えるか 高吉美………21
言葉と写真で世界をみつめる
第2回 ウィシュマさんの遺品が伝えていること 安田菜津紀………26
識字運動の担い手たちが語る
第6回 懸命に生きてきたこと書き残したい〔前編〕
木本久枝さん(住吉輪読会・土曜組) 編集:熊谷 愛………31
わたしの視点―メディアの現場から
第62回 “混血”を背負った人たち~消えない人種差別~
藤田貴久………36
シリーズ マイノリティの声 第43回
水俣病の「線引き」をめぐって 葛西伸夫………40
生き難さの時代
第16回 女児の死因は確定していない? 杉山 春………44
貧困・子ども・人権 第33回
コロナ禍の子どもの安心 森田ゆり………48
明日をかえる法人―新たな人権への取り組み
第53回 盲導犬ユーザー「コロナ禍の困りごと」解消へむけ
周囲のサポートを呼びかける~「誰も取り残さない」社会をめざして
公益財団法人 日本盲導犬協会………52
人権教育の実践の現場から(75)
子どもたちから教えられたこと 富田林市立第一中学校 廣浦力紀………58
連載 誰がために腹は鳴る(86) 社納葉子………66
―「母の日」にあらためて思う。「愛と感謝」に要注意!
連載 走りながら考える 北口末広………70
―第238回 新型コロナ対策で医療崩壊の大阪府
連載 本の道草 第87回 冠野 文………74
―「誤配」がひらく出会い
連載 映画を通して考える「もう一つの世界」 映画で考えるレイシズム(80)
中村一成………76
連載 4コマまんが ガッツせんべい(157) 校長の仕事って何?
くぼ たかし……25
第52回 部落解放・人権夏期講座(高野山夏期講座2021)……63
物語る一枚(33) ココルーム 遠藤智昭……64
人権をめぐる動き……80