ヒューマンライツ 7月号 №400
届け!被差別の声
差別によって傷ついた人たちの声に気づいてほしい。無意識のうちに加害者になっている人たちに一人でも多く気づいてほしい。そしてその架け橋になれたらと努力を続けてきた『ヒューマンライツ』も400号を迎えた。しかし、本当に被差別当事者の痛みは伝わっているのだろうか。原点に立ち返って考えてみたいと思う。何をどのように伝えれば気づきにつながるのか。差別解消のための啓発とは何か。差別解消法時代の新しい啓発のありかたを考えたい。(編集部)
『ヒューマンライツ』400号特集にあたって 谷川雅彦………2
「識字・水平社100年宣言」の可能性
―識字運動の学習者の言葉から伝わる人権課題 森 実………4
ハンセン病問題を伝える、届けるために 高木智子………10
多様性の尊重と連帯を実現するために
―デジタルとアナログの良さを組み合わせた新しい市民運動の時代へ 徳森りま………15
大きな社会に小さな声をあげる ―Futatsu: が始まった理由 潮﨑識衣………20
新連載 津久井やまゆり園事件、五年目の真実
第1回 障害者福祉の現場に潜む「本音」 野澤和弘………24
言葉と写真で世界をみつめる
第2回 ウィシュマさんを偲ぶ会 安田菜津紀………28
わたしの視点―メディアの現場から
第63回 差別実態の「可視化」で見えてきたこと 後藤由耶………34
届け!声(10)
ヤングケアラーの居場所の立ち上げと今後の活動について 朝田健太………38
生き難さの時代
第17回 自覚されない加害 杉山 春………42
識字運動の担い手たちが語る
第7回 懸命に生きてきたこと書き残したい〔後編〕
木本久枝さん(住吉輪読会・土曜組) 編集:熊谷 愛………46
明日をかえる法人―新たな人権への取り組み
第54回 NPO法人ゆにの活動―「対話」に基づいた支援で学びを保障する 窪崎泰紀………50
人権教育の実践の現場から(77)
子どもたちから教えられたこと(後編) 富田林市立第一中学校 廣浦力紀………56
連載 誰がために腹は鳴る(87) 社納葉子………66
―語られた言葉の中から何を選び、伝えるか
連載 走りながら考える 北口末広………70
―第239回 医療崩壊の失政を認め失敗から学べ
連載 本の道草 第88回 冠野 文………74
―世界が広いと知るための場所
連載 映画を通して考える「もう一つの世界」 映画で考えるレイシズム(81)
中村一成………76
連載 4コマまんが ガッツせんべい(158) 先生はユーチューブ
くぼ たかし……33
物語る一枚(34) 民主主義への執念 遠藤智昭……60
『ヒューマンライツ』400号によせて 西村寿子/栗本知子/熊谷愛/片木真理子/川口泰司 ……62
人権をめぐる動き……80