差別解消に向けた条例や法律において適切な相談窓口の設置、またその機能を充実させていくことは重要な課題である。被害を受けた際、当事者はどういった対応を求めているのか。またそこから具体的な救済、支援につなげていくための体制はどうあるべきか。本号では、自治体、民間における取り組み報告を受け、当事者主体となる仕組みづくりについて考えてみる。(編集部)
熊本県「障がいのある人もない人も共に生きる熊本づくり条例」相談体制と事案解決の仕組み
―改善すべき点をふまえて 平野みどり………2
滋賀県障害者差別のない共生社会づくり条例と
地域アドボケーターによる相談体制について 山口雄大………8
尼崎市子どものための権利擁護委員会について 清水 徹………13
人種差別撤廃サポート基金―民間による支援のしくみ 文 公輝………18
津久井やまゆり園事件、五年目の真実
第5回 行政と運営法人の癒着 野澤和弘………24
言葉と写真で世界をみつめる
第7回 ウィシュマさんと交流を重ねた眞野さんの思い 安田菜津紀………28
貧困・子ども・人権 第35回
すべての児童生徒の人権を尊重するため
「校則」の見直しに求められる視点 本江優子………34
明日をかえる法人―新たな人権への取り組み
第56回 LGBTの子どもたちが安心して集まれるつながりを
一般社団法人にじーずの取り組み 遠藤まめた………38
識字運動の担い手たちが語る
第11回 「文集は、いい思い出。うまいこと書いてる」〔後編〕
藤本澄子さん(西郡識字教室(いずみの会)) 編集:森 実………44
届け!声 (13)
社会参加のためのわかりやすい情報の提供―オンラインを活用して 打浪文子………49
わたしの視点―メディアの現場から
第67回 コロナ禍でテレビニュースの項目が圧倒的に減ってしまった恐ろしさ 鎮目博道………56
人権教育の実践の現場から(81)
教育が社会をかえることができると信じて(後編)
~部落差別に向き合いながら~ 能勢町立能勢小学校 谷貞美………60
追悼 今木誠造さんを追悼して 新保真紀子………64
連載 誰がために腹は鳴る(91) 社納葉子………66
―「教育的」より「ぼんやり」する時間を大切に
連載 走りながら考える 北口末広………70
―第243回 AI(人工知能)時代と社会及び人権Ⅱ
連載 本の道草 第92回 冠野 文………74
―楽しい記憶
連載 4コマまんが ガッツせんべい(162) かけ込み乗車はやめましょう その2 くぼ たかし……33
物語る一枚 (37) ~母なる森 ハポネタイ②~ 森のギャラリー 惠原詩乃………54
各地の行事……78
人権をめぐる動き……80