部落問題をはじめ、あらゆる人権課題の解決のための支援の場において、相談は柱となる重要な取り組みである。今回は個別の課題解決に向けた相談をどのようにすすめていくか、相談業務を担う人の育成の過程にも光を当て、香川における隣保ソーシャルワーク(RSW)研修の長年にわたる取り組みをはじめ、大阪府「人権擁護士」や「伴走型支援」について学び、さらに「相談することの難しさ」にも注目しながら、相談の場に求められていることを確認していく。
香川隣保ソーシャルワーク(RSW)研修
―官・学・民の連携による可能性の広がり― 富島喜揮………2
大阪府「人権擁護士」養成の経緯
~支援の現場、相談事業で求められるもの~ 北口末広………10
社会的孤立に対応していく「伴走型支援士」の育成 藤森克彦………17
困りごとを伝えることの難しさ 加藤雅江………21
言葉と写真で世界をみつめる
第35回 土地を追われることは、魂を奪われること
―イスラエルによる入植と遊牧民の痛み 佐藤 慧………25
明日をかえる法人―新たな人権への取り組み
第72回 みんなでつくる市民社会シンクタンク
「THINK Lobby(シンクロビー)」の願い 若林秀樹………30
届け!声(24)
コロナ禍を経て、東日本大震災を伝え続ける 渡部義弘………36
識字運動の担い手たちが語る
第39回 わたしの部落解放運動から識字へ〔後編〕
歯朶山加代さん(長岡東識字学級)
編集:菅原智恵美………40
人権教育の実践の現場から(107)
全員が元気になる部落問題学習(後編)
貝塚市立第二中学校 瀧 俊也………44
連載 企業経営の基盤に人権の尊重を 第12回(最終回)
人権尊重社会の確立のために、今こそ全国の
同企連・人企連の「存在価値」を高めていくとき
山岡尚哉………48
連載 人権・共生のまちづくりへ―隣保館調査から見えてきた課題 第5回
谷川雅彦………54
泰司と元樹の書きたいざんまい 第27回 川口泰司………64
―自己開示には「キャッチャー」の存在が大事
連載 ライター社納葉子の迷子人生マゴマゴ月報 第15回
―生きることへの絶対的な肯定を取り戻すために 社納葉子………66
連載 走りながら考える 北口末広………70
―第271回 マイクロアグレッションをなくすために
連載 本の道草 第120回 冠野 文………74
―楽しい職場がいいですね
連載 映画を通して考える「もう一つの世界」映像のなかの在日(19)
中村一成………76
部落解放・人権研究所 会員のページ……60
(第四研究部門報告 棚田洋平/第38回人権啓発研究集会報告 竹部潮里)
連載 4コマまんが ガッツせんべい(190) 幼稚園バス くぼたかし……59
人権をめぐる動き……80