2022年02月26日(土)
部落解放・人権研究所 第3研究部門
2022年02月26日(土) 13:30~16:00 | |
【内容】 この公開研究会では、狭山事件を「識字」という観点から論じ、捜査や裁判の過程にある問題を追究します。検察から開示された新証拠にもとづいて、いろいろな点が明らかになりました。たとえば、逮捕当時の石川一雄さんの文章には、句読点(点や丸)がほとんどありませんでした。その一方、実際に使われた脅迫状は、ほぼ完璧に句読点を使いこなしています。また、当時の石川さんはひらがなも満足に書けませんでしたが、脅迫状では、使う漢字の音や意味をわかったうえで当て字を用い、被害者を意図的に、より脅迫しようとしています。 森実・鑑定書では、1955年に日本政府が実施した「国民の読み書き能力調査」の報告書を参考に、こうした点を説き起こしています。この調査は、石川さんを含む世代の人たち(当時の15-24歳)の読み書き能力をていねいに調査・分析し、調査対象者のなかで十分な読み書き能力をもたない人たちが5-7割に達していたことを示しました。 ぜひご一緒に、狭山事件と識字問題の関わりを考えてみませんか。 【報告者】森 実さん(「識字・成人基礎教育研究会」代表、大阪教育大学名誉教授) 【実施方法】会場実施+オンライン配信(使用ツール:ZOOMミーティング) ※会場:住吉住宅集会所(大阪市住吉区帝塚山東5-6-1) 南海電車「住吉東」駅下車、北東へ約300m ※ただし、新型コロナウイルス感染症の拡大の状況によっては、オンライン開催のみとします。 【定員】会場参加のみ 定員30名(先着順) 【参加費】無料 【申込方法】申込フォームよりお申し込みください。 申込締切:2月24日(木) ※申込フォームを利用できない方は、別紙「案内チラシ」記載の方法でお申し込みください。 【その他】詳細については、別紙「案内チラシ」もあわせてご参照ください。 |