2023年11月24日
『部落解放研究219号』刊行
『部落解放研究219号』を刊行しました。
特集 地域共生社会づくりにおける隣保館の可能性
第五研究部門「包摂型社会のあり方調査研究会」では、これまでに本誌の特集として
「同和地区を中心とした相談支援と包摂型社会創出の可能性」(203号:2015年)、
「包摂型地域社会の創出に向けて―共助・共生のまちづくりのあり方を考える―」(207号:2017年)
をまとめてきたが、本号の特集はそれらに続くものである。
2021年11~12月に実施した「隣保館を対象にした隣保事業に関するアンケート」
「隣保館設置自治体を対象にした隣保行政に関するアンケート」及び、
その結果をふまえて2023年5~8月に実施した隣保館・自治体訪問調査の結果の一部と、
その内容に関連する論考を掲載している。
各論において、「地域福祉」「差別解消」「人権のまちづくり」「防災」といった観点から、
隣保館の役割と可能性が検討されている。
本調査の実施等にあたっては、全国隣保館連絡協議会、各地の隣保館、自治体の皆様に多大なる協力をいただいた。
この場を借りてあらためて御礼申し上げる。
その他に、識字・日本語ボランティア等を対象に実施された意識調査に関する論文を掲載した。
内容
「特集 地域共生社会づくりにおける隣保館の可能性」を組むにあたって
福原宏幸………………… 2
自治体隣保行政および隣保事業についてのアンケート調査結果
-その分析結果から見えてきたもの-
福原宏幸……………… 30
地域福祉の推進政策における隣保館の新たな可能性
田中聡子……………… 91
部落差別解消推進法と隣保行政の役割・課題
谷川雅彦…………… 108
ソーシャル・キャピタルと地域力の視点からみた隣保館とまちづくり
寺川政司…………… 142
隣保館事業は「社会保障としての防災」ともなる
菅野 拓…………… 158
セツルメント論史とトインビー・ホールの検討
山本崇記…………… 178
報告
訪問レポート -隣保館・自治体聞き取り調査の結果より-
川野英二・白波瀬達也・田中聡子・棚田洋平・
谷川雅彦・寺川政司・福原宏幸・四井恵介………… 207
論文
識字・日本語ボランティアの現状と課題
-意識調査の結果に基づいて- 上杉孝實…………… 258
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