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2007.09.20
書籍・ビデオ案内
 

本書は、歴史学、文化人類学・社会学などの学際的な研究を基礎に、日本近代における部落民・都市下層・ハンセン病・エスニシティなどのマイノリティを「排除と包摂/表象と主体化」という研究視角を設定しつつ論じることを通して、それぞれのマイノリティに注がれる<眼差し>の共通性と差異性を見いだそうとしたものである。

〈眼差される者〉の近代
―部落民・都市下層・ハンセン病・エスニシティ

黒川みどり編著
2007年10月10日発刊 A5版287頁定価3000円+税
ISBN978-4-7592-4119-8 C0021
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もくじ

序章  「排除」と「包摂」/表象と主体化   黒川みどり

第 I 部 部落民

第1章 初期水平運動と部落民アイデンティティ   関口寛

第2章 アジア太平洋戦争下の被差別部落における皇民化運動  廣岡浄進
     同和奉公会についての点描

第3章 映画「人間みな兄弟部落差別の記録」にみる部落問題の表象 黒川みどり

第 II 部 都市下層

第4章  「釜ヶ崎」形成史論  吉村智博

第5章  「慈善」の裏側養育院のイデオロギー的正当化をめぐって  中嶋久人

第6章  『浅草紅団』と〈不良少年少女〉の光芒  友常勉

第 III 部  ハンセン病とエスニシティ

第7章  政策的隔離草創期における
       ハンセン病「療養」者の声『癩患者の告白』を聴く  石居人也

第8章  蜂起の痕跡
      霧社事件と台湾における民族心理学研究をめぐって  坂野徹

第9章  多文化共生社会に向けてのパートナーシップ
      兵庫県における自治体とNGOの協働の歩み   竹沢泰子

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